住宅秋山庄太郎写真芸術館

 




この建物は、秋山氏が生前、最後に住まわれていました住居+アトリエを美術館として全面増改築した館です。

秋山氏は、二科会写真部の創立者でもあり、写真芸術の大衆化に力を注がれた人物です。その氏にふさわしく、この場所を訪れた人が「ほっとするような親しみを感じながら氏の作品にふれていただく」というコンセプトで、自然(花、木、風、空)をテーマにしたデザインを展開いたしました。
私設美術館でしばしば問題となるランニングコストをおさえる工夫として、外断熱+躯体蓄熱による輻射型空調システム等を備えた建物です。
また、限られた面積を生かせるよう展示室内に作品の収蔵ケースを設置するなど、今までにない試みももりこんでいます。
ほかにも、カフェや展示室として使える多目的室を最上階に設け瞬時にして内部がカフェから展示室へ可変できる工夫もいたしました。
この空間をカフェとして使用する際には、日照などを活かしたパッシブな省エネルギーも見すえた設計としております。












 

情報

「秋山庄太郎写真芸術館」ホームページ
akiyama-shotaro.com

建築概要

RC+S造 地下1階+2階
建設地:港区南青山4丁目-18-9
構造設計:サダリ構造設計室
設備設計:YMO

撮影:平井写真事務所(平井広行)


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